前立腺がんの原因と予防|なりやすい人の特徴とは

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前立腺がんの原因と予防|なりやすい人の特徴とは

「前立腺がんは何が原因で起こるの?」「家族に前立腺がんの人がいると自分もなりやすい?」「食事や生活習慣で予防できる?」と気になる方もいるかと思います。

結論からいうと、前立腺がんの発生原因を1つに特定することはできません。

一方、国立がん研究センターでは、前立腺がんのリスクを高めることが明らかな要因として、

  • 高年齢
  • 前立腺がんの家族歴

を挙げています。肥満、カルシウムの過剰摂取などの食事要因、喫煙についても研究されていますが、前立腺がんとの関係はまだ十分に明らかになっていません。

また、前立腺がんだけを確実に防ぐ方法は、現在のところ確立されていません。

そのため、「これを食べれば前立腺がんにならない」「この生活習慣だけ直せば予防できる」と考えるのではなく、自分が持つリスク因子を知り、がん全般の予防につながる生活習慣を整えることが基本となります。

この記事では、前立腺がんの原因やなりやすい人の特徴、遺伝との関係、食事や生活習慣、予防について分かりやすく解説します。

前立腺がんはなぜ起こる?

前立腺がんは、前立腺の細胞が何らかの原因によって異常に増殖することで発生する悪性腫瘍です。前立腺は男性のみにある臓器で、膀胱の出口側にあり、尿道を取り囲むように位置しています。

ただし、

「前立腺がんは○○が原因で起こる」

と1つの要因だけで説明できるわけではありません。

現在、明確なリスク因子として特に知られているのが、

  1. 年齢
  2. 家族歴

です。

一方で、肥満、食事、喫煙などについても数多くの研究が行われていますが、前立腺がんの発生との関係については、まだ明確ではない部分があります。

前立腺がんになりやすい人の特徴

前立腺がんのリスクについて、現在の医学的知見を整理すると、特に注目したいのは次のような人です。

特徴前立腺がんとの関係
年齢が高い明らかなリスク因子
家族や血縁者に前立腺がんの人がいる明らかなリスク因子
遺伝性の病的バリアントを持つ一部でリスク上昇との関連が報告
肥満関連について研究されている
特定の食生活カルシウム過剰摂取などが研究されている
喫煙関連について研究されている

ここで注意したいのは、リスク因子を持っている=必ず前立腺がんになる、という意味ではないことです。

反対に、家族歴がなく健康的な生活をしている人でも前立腺がんになる可能性はあります。

ここからはそれぞれの特徴について、詳しくご紹介します。

1.年齢が高い人

前立腺がんで最も重要なリスク因子の1つが年齢です。

国立がん研究センターは、高年齢になることを前立腺がんのリスクを高める明らかな要因として挙げています。

若い年代と比較すると、年齢を重ねるほど前立腺がんが発生する可能性は高くなる傾向があります。

前立腺がんは、多くの場合比較的ゆっくり進行するがんでもあります。中には、別の病気で亡くなった後の病理解剖で初めて前立腺がんが見つかる「ラテントがん」があることも知られています。

そのため、加齢そのものが前立腺がんを考えるうえで重要な要素になります。

2.家族に前立腺がんの人がいる

もう1つ明らかなリスク因子とされているのが、前立腺がんの家族歴です。

家族や血縁者の中に前立腺がんになった人がいる場合、前立腺がんの発生リスクが高くなることが分かっています。

ただし、

家族に前立腺がんの人がいる=自分も必ず前立腺がんになる

という意味ではありません。

家族歴には、

  • 遺伝的要因
  • 共通する生活環境
  • 食生活
  • その他の複数の要因

が関係している可能性があります。

そのため、家族歴は「将来必ず発症することを示すもの」ではなく、リスクを考えるための情報の1つと捉えることが適切です。

父親が前立腺がんなら自分もなりやすい?

父親や兄弟など、近い血縁者に前立腺がんの人がいる場合は、家族歴がない人と比べてリスクが高くなると考えられます。

国立がん研究センターも、前立腺がんの家族歴を明確なリスク因子として挙げています。

一方で、家族歴があるからといって、

  • 発症する年齢
  • がんの悪性度
  • 進行速度

まで同じになるとは限りません。

前立腺がんには性質の異なるがんがあり、悪性度や進行の仕方にも個人差があります。

前立腺がんは遺伝する?

前立腺がんの一部には、遺伝的な要因が関係しているケースがあります。

国立がん研究センターが日本人の前立腺がん患者を対象に行った大規模解析では、DNA修復などに関係する遺伝子の病的バリアントが、一部の前立腺がん患者から確認されています。

特に知られている遺伝子の1つがBRCA2です。

国立がん研究センターの日本人を対象とした研究では、BRCA2遺伝子に病的バリアントを持つ人では、前立腺がんの累積発症リスクが高くなることが示されています。

ただし、

前立腺がんの多くが遺伝性という意味ではありません。

また、「家族に前立腺がんがいる」という情報だけから特定の遺伝子変異があると判断することもできません。

3. 遺伝性の病的バリアントを持つ

若くして前立腺がんになる場合は遺伝の影響が強い?

国立がん研究センターの研究では、前立腺がんと診断された年齢が若い人ほど、特定の遺伝子に病的バリアントを持っている割合が高い傾向が確認されています。

日本人患者を対象とした解析では、60歳未満で前立腺がんと診断された人の7.9%に、研究対象となった遺伝子の病的バリアントが確認されました。年齢が上がるほどその割合は低下しましたが、65歳以上でも一定数確認されています。

ただし、この数字は、

「60歳未満の男性の7.9%が前立腺がんになる」

という意味ではありません。

すでに前立腺がんと診断された患者の中で、対象となった遺伝子の病的バリアントがどの程度確認されたかを示す研究結果です。

BRCA2と前立腺がんの関係

BRCA1・BRCA2は、DNAの損傷を修復する働きに関係する遺伝子です。

BRCA1・BRCA2というと乳がんや卵巣がんとの関係が知られていますが、BRCA2の病的バリアントは前立腺がんとも関連しています。

国立がん研究センターによる10万人以上の日本人を対象とした研究では、BRCA2の病的バリアントを持つ人では、前立腺がんのリスク上昇が確認されています。

また、近年ではCHEK2など、前立腺がんとの関連が研究されている遺伝子もあります。

ただし、遺伝子研究の結果を、

「この遺伝子を持っているから必ず前立腺がんになる」

と解釈することはできません。

4. 肥満

肥満と前立腺がんの関係については、これまで多くの研究が行われています。

国立がん研究センターでは、肥満を前立腺がんとの関連が研究されている要因の1つとして挙げていますが、現時点では前立腺がんの明らかな発生要因としては位置付けていません。

国立がん研究センターの多目的コホート研究でも、肥満や高身長などが前立腺がんリスクを高める可能性がある要因として研究されています。

そのため、

「太っているから前立腺がんになる」

と断定することはできません。

一方で、適正体重を維持することは、前立腺がんに限らず、がん全般の予防につながる生活習慣として推奨されています。

5. 食生活

食生活についても、多くの研究が行われています。

特に、

  • カルシウムの過剰摂取
  • 食事パターン
  • 脂質などの栄養要因

と前立腺がんの関連が研究されています。

国立がん研究センターでは、カルシウムの過剰摂取などについて研究されているものの、前立腺がんの発生要因としてはまだ十分に明らかではないとしています。

また、日本人を対象とした食事パターンの研究でも、食生活と前立腺がんとの関連について検討されていますが、食事要因については明らかでない部分が残っています。

そのため、

「乳製品を食べると前立腺がんになる」

「特定の食品を避ければ前立腺がんにならない」

といった単純な結論にはできません。

カルシウムを摂らない方がいい?

前立腺がんについて調べると、「カルシウムが原因」という情報を見ることがあります。

国立がん研究センターでも、カルシウムの過剰摂取は研究されている要因として挙げられています。

しかし、これは、

カルシウムを摂取してはいけない

という意味ではありません。

カルシウムは骨や体の機能を保つために必要な栄養素です。

特定の栄養素だけを極端に制限するのではなく、バランスのよい食事をとることが、がん全般の予防という観点から推奨されています。

肉や乳製品は前立腺がんの原因?

肉類や乳製品についても、前立腺がんとの関連を調べた研究があります。

ただし、現在の国立がん研究センターの前立腺がん情報では、特定の食品を前立腺がんの明確な原因とはしていません。

そのため、

  • 肉を食べると前立腺がんになる
  • 牛乳を飲むと前立腺がんになる
  • 大豆を食べれば前立腺がんを防げる

といった断定的な情報には注意が必要です。

食事については、1つの食品だけを見るのではなく、食事全体のバランスを考えることが基本です。

6. 喫煙は前立腺がんの原因?

喫煙についても前立腺がんとの関連が研究されていますが、国立がん研究センターでは、現在のところ前立腺がんの明らかな発生要因とはしていません。

一方、喫煙は肺がんをはじめ、さまざまながんの発生リスクを高めることが明らかになっています。

そのため、前立腺がんだけに限定した効果とは別に、がん全般を予防する観点から禁煙は重要です。

国立がん研究センターも、日本人を対象とした研究に基づくがん予防として禁煙を挙げています。

飲酒と前立腺がんの関係は?

前立腺がんに限定した明確な予防効果として「酒を飲まなければ前立腺がんを防げる」と証明されているわけではありません。

一方で、がん全般の予防という観点では、国立がん研究センターは飲酒を控えることを推奨しています。

そのため、前立腺がんだけに特化した対策というより、

全身のがんリスクを下げる生活習慣の1つ

として考えると分かりやすいかと思います。

運動不足は前立腺がんの原因?

身体活動についても前立腺がんとの関連が研究されていますが、運動不足だけを前立腺がんの直接的な原因とすることはできません。

ただし、がん全般の予防では、活発に身体を動かすことが推奨されています。

運動には、

  • 適正体重の維持
  • 生活習慣病の予防
  • 全身の健康維持

などの面でも意味があります。

前立腺がんだけを狙って予防するというより、健康全体の管理として取り入れる考え方が適切です。

前立腺肥大症があると前立腺がんになりやすい?

前立腺肥大症と前立腺がんは別の病気です。

国立がん研究センターでは、前立腺肥大症から前立腺がんに変化することはないと説明しています。

前立腺肥大症は、前立腺を構成する細胞が増えて前立腺が大きくなる良性疾患です。

一方、前立腺がんは前立腺の細胞が悪性化して増殖する病気です。

ただし、2つの病気が同時に存在することはあります。

そのため、

「前立腺肥大症があるから、いずれがんになる」

という理解は正しくありません。

性行為や射精回数は前立腺がんの原因?

前立腺がんについては、性行為や射精回数との関連を調べた研究もあります。

しかし、これらについても、

「射精回数が少ないと前立腺がんになる」
「性行為が多ければ予防できる」

といった一般化はできません。

研究上の関連が示された場合でも、生活習慣として推奨できる予防法かどうかは別の問題です。

現時点で国立がん研究センターは、前立腺がん特有の予防法は確立されていないとしています。

前立腺がんは予防できる?

結論として、前立腺がんを確実に防ぐ方法は現在のところ確立されていません。

国立がん研究センターも、前立腺がん全般について特有の予防法は確立されていないとしています。

これは、

「予防のために何をしても意味がない」

ということではありません。

前立腺がんそのものを確実に防ぐ方法はなくても、がん全般の予防につながる生活習慣として、

  • 禁煙する
  • 飲酒を控える
  • バランスのよい食事をとる
  • 活発に身体を動かす
  • 適正体重を維持する
  • がんの原因となる感染を予防する

ことが推奨されています。

前立腺がん予防1.禁煙する

喫煙と前立腺がんの関係には明らかでない部分がありますが、がん全体を考えれば禁煙は重要な予防策です。

たばこには多くの発がん物質が含まれており、複数のがんとの関連が明らかになっています。

「前立腺がんに効くかどうか」だけで判断するのではなく、全身のがん予防として禁煙を考えることがポイントです。

前立腺がん予防2.飲酒を控える

がん全般の予防では、飲酒量を控えることも推奨されています。

前立腺がんだけを完全に予防できるものではありませんが、飲酒は複数のがんと関連しているため、飲み過ぎを避けることは健康管理の基本になります。

前立腺がん予防3.バランスのよい食事をとる

「前立腺がん予防にはトマト」「大豆がよい」といった情報を見ることがありますが、特定の食品だけで前立腺がんを予防できるとはいえません。

国立がん研究センターは、がん全般の予防としてバランスのよい食事を挙げています。

食品単体ではなく、

  • 主食
  • 主菜
  • 副菜
  • 野菜
  • 果物

などを含めて、偏りを減らすことが基本です。

前立腺がん予防4.適正体重を維持する

肥満と前立腺がんの関連については研究中ですが、適正な体形を維持することは、がん全般の予防として推奨されています。

極端な減量をする必要はなく、

  • 食生活を整える
  • 日常的に身体を動かす
  • 長期間の体重増加を避ける

などによって体重を管理することが基本となります。

前立腺がん予防5.身体を動かす

国立がん研究センターでは、がん全般の予防として活発に身体を動かすことを挙げています。

運動そのものが前立腺がんを完全に防ぐわけではありませんが、体重管理や生活習慣病予防にもつながります。

「前立腺がんだけを防ぐ運動」を探すのではなく、無理なく継続できる身体活動を増やすことが現実的です。

トマトやリコピンで前立腺がんを予防できる?

前立腺がんについて検索すると、トマトに含まれるリコピンが予防に役立つという情報を見ることがあります。

リコピンと前立腺がんについては研究されていますが、現時点で、

「トマトを食べれば前立腺がんを予防できる」

と断定できる状況ではありません。

特定の食品やサプリメントに頼るのではなく、食生活全体のバランスを整えることが基本です。

サプリメントで予防できる?

前立腺がんを確実に予防できることが証明された一般向けサプリメントはありません。

「前立腺によい」「男性の健康によい」とされる商品が販売されていても、

健康維持を目的としたサプリメントと、がんを予防する医療上の効果は別です。

特定の栄養素を大量に摂取することが必ずしも利益になるとは限りません。

食事については、特定成分に偏るのではなく、バランスを重視する考え方が基本です。

PSA検査は前立腺がんを予防する検査?

PSA検査は、前立腺がんを「予防する検査」ではありません。

PSAは前立腺でつくられるタンパク質で、血液中のPSAを測定することで、前立腺がんの可能性を調べます。

PSAが高い場合には、直腸診やMRIなどを行い、前立腺がんが疑われる場合には前立腺生検によって診断します。

つまり、PSA検査の役割は、

前立腺がんを防ぐことではなく、前立腺がんの可能性を調べること

です。

PSAが正常なら前立腺がんリスクはない?

PSAが基準値内だからといって、前立腺がんがないことを完全に保証するものではありません。

国立がん研究センターでは、PSA値が基準値以下でも前立腺がんが見つかる場合があると説明しています。反対に、PSAが高くても前立腺がんが見つからないことがあります。

そのため、

PSA=前立腺がんの有無を100%判定する数値

ではありません。

日本では前立腺がん検診がある?

自治体や職場、人間ドックなどでPSA検査が行われることがあります。

一方、国立がん研究センターによると、現在、日本では厚生労働省の指針として定められた前立腺がん検診はありません。

そのため、国の指針に基づいて実施されている胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がん検診とは位置付けが異なります。

PSA検査を含む任意の検診については、検査による利益だけでなく、偽陽性や過剰診断などの不利益も含めて考える必要があります。

前立腺がんリスクを整理するチェックポイント

前立腺がんを自己診断することはできませんが、自分のリスクを整理する材料として次のような点を確認できます。

□ 年齢が高くなってきた
□ 父親や兄弟など血縁者に前立腺がんになった人がいる
□ 家系内に若くして前立腺がんになった人がいる
□ 家系内に乳がん・卵巣がん・膵臓がんなどが複数みられる
□ 過去に遺伝子検査でがん関連遺伝子の病的バリアントを指摘されたことがある
□ 肥満傾向がある
□ 喫煙習慣がある
□ 飲酒量が多い
□ 食生活が偏っている
□ 運動する機会が少ない

ただし、当てはまる項目の数で前立腺がんになる確率を算出することはできません。

年齢と家族歴は明らかなリスク因子ですが、それ以外については研究途上の要素も含まれます。

bluedropについて

bluedropは、Blue Industries株式会社が提供する、尿中エクソソーム内のマイクロRNAを活用したがんリスク判定キットです。

自宅で尿を採取して返送することで、7種類のがんに関連するリスクを判定します。

※男性5種、女性6種と性差がございます。

bluedropでは前立腺がんも対象

現在、bluedropでは、

  • 膵臓がん
  • 肝臓がん
  • 肺がん
  • 子宮がん
  • 大腸がん
  • 乳がん
  • 前立腺がん

の7種類に関連するリスクを判定します。

※子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんが含まれます。

男性の場合は、このうち前立腺がんを含む5種類が対象です。

前立腺がんの遺伝リスクを調べる検査とは異なる

bluedropでは、尿中エクソソーム内のマイクロRNAを解析します。

Blue Industries公式サイトでは、尿中エクソソームからマイクロRNAを抽出し、そのデータを解析して、健康な人とがん患者の特徴との類似性などをもとにリスク値を算出すると説明しています。

そのため、

BRCA2などの遺伝性前立腺がん関連遺伝子を調べる遺伝子検査と、bluedropは別の検査です。

「家族歴があるからbluedropで遺伝性かどうか分かる」というものではありません。

bluedropの検査工程

公式サイトでは、主に次の工程で解析すると説明されています。

1.検体の状態を確認する
2.尿中エクソソームからマイクロRNAを抽出する
3.マイクロRNAの品質を確認する
4.ライブラリーを調製する
5.ライブラリーの品質を確認する
6.次世代シーケンサー(NGS)で解析する
7.マイクロRNAを照合・集計する
8.研究データと照合してリスクを判定する

bluedropは前立腺がんを予防する検査ではない

bluedropは、前立腺がんを予防するための検査ではありません。

対象となるがんに関連するリスクを判定する検査です。

また、

高リスクと判定されても、がんがあると確定したわけではありません。

低リスクと判定されても、がんがないことを保証するものではありません。

医療機関で行われるPSA検査、MRI、前立腺生検などの代わりになるものでもありません。

検査結果は、自身の健康状態を見直したり、医療機関への相談を検討したりするための参考情報として活用してください。

よくある質問

前立腺がんの一番の原因は何ですか?

1つの原因に特定することはできません。

現在、前立腺がんのリスクを高める明らかな要因として、高年齢と前立腺がんの家族歴が知られています。

前立腺がんになりやすい人はどんな人ですか?

特に年齢が高い人や、家族・血縁者に前立腺がんになった人がいる人ではリスクが高くなることが分かっています。

前立腺がんは遺伝しますか?

一部の前立腺がんには遺伝的な要因が関係しています。

BRCA2など、一部の遺伝子の病的バリアントと前立腺がんリスクの上昇が報告されています。

ただし、前立腺がんのすべてが遺伝性というわけではありません。

父親が前立腺がんだと自分もなりますか?

必ず発症するわけではありません。

ただし、前立腺がんの家族歴は、前立腺がんの明らかなリスク因子の1つです。

前立腺肥大症から前立腺がんになりますか?

前立腺肥大症が前立腺がんに変化することはありません。

両者は別の病気ですが、同時に起こる場合はあります。

肥満だと前立腺がんになりますか?

肥満と前立腺がんについては研究されていますが、肥満だけを明確な原因とすることはできません。

一方、適正体重の維持はがん全般の予防として推奨されています。

牛乳や乳製品を控えれば予防できますか?

特定の食品を控えることで前立腺がんを確実に予防できるとはいえません。

カルシウムの過剰摂取などについて研究されていますが、食事との関係にはまだ明らかでない部分があります。

トマトを食べると前立腺がん予防になりますか?

トマトやリコピンについては研究されていますが、「食べれば前立腺がんを予防できる」と断定することはできません。

特定食品よりも、食生活全体のバランスを整えることが基本です。

喫煙は前立腺がんの原因ですか?

喫煙と前立腺がんとの関係については研究が行われていますが、現在のところ明らかな発生要因とはされていません。

ただし、禁煙はがん全般の予防として推奨されています。

前立腺がんを100%予防する方法はありますか?

ありません。

国立がん研究センターでは、現在のところ前立腺がん特有の予防法は確立されていないとしています。

PSA検査を受ければ前立腺がんを予防できますか?

PSA検査は予防する検査ではなく、血液中のPSAを測定し、前立腺がんの可能性を調べる検査です。

PSAが高いと前立腺がんですか?

PSAは前立腺肥大症や前立腺炎でも上昇することがあります。また、基準値以下でも前立腺がんが見つかる場合があります。

まとめ

前立腺がんは、1つの原因によって発生する病気ではありません。

現在、前立腺がんのリスクを高めることが明らかになっている主な要因は、

  • 高年齢
  • 前立腺がんの家族歴

です。

また、一部ではBRCA2などの遺伝子の病的バリアントと前立腺がんとの関連も確認されています。

一方、

  • 肥満
  • カルシウムの過剰摂取などの食事要因
  • 喫煙

についても研究されていますが、現在のところ前立腺がんの明確な発生要因としては確立されていません。

そのため、

「○○を食べると前立腺がんになる」
「○○をやめれば前立腺がんを完全に予防できる」

といった単純な考え方はできません。

また、現在のところ前立腺がん特有の予防方法は確立されていません。

ただし、がん全般の予防として、

  • 禁煙
  • 飲酒を控える
  • バランスのよい食事
  • 適度な身体活動
  • 適正体重の維持

などは重要です。

前立腺がんについては、変えられないリスク因子である年齢・家族歴と、改善できる生活習慣を分けて考えることがポイントです。

bluedropは、尿中エクソソーム内のマイクロRNAを解析し、前立腺がんを含む7種類のがんに関連するリスクを判定するがんリスク検査キットです。

ただし、前立腺がんの原因や遺伝性の有無を調べる検査ではなく、がんの確定診断を行うものでもありません。

前立腺がんのリスクを考える際には、年齢・家族歴・遺伝的背景など自分では変えられない要因を把握しつつ、がん全般の予防につながる生活習慣を整えることが基本となります。

この記事の監修者

戸田 匡一

戸田 匡一

Blue Industries株式会社 COO / 株式会社ジーンクエスト 取締役

6年制薬学部卒業後、武田薬品工業株式会社で約10年間、がん治療薬などの医薬品事業に従事。その後、治療から予防・検査へ領域を広げ、外資系ヘルスケア企業の日本法人COOとして国内予防事業を、国内医療機器メーカーの執行役員として検査機器事業を立ち上げる。

現在はBlue Industries株式会社COOとして事業・技術両部門を管掌し、がんリスク検査の社会実装を推進している。

予防・検査・治療で培った経験を生かし、専門情報を生活者が正しく理解し、行動につなげられるよう、記事の執筆・監修を行っている。

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※「リスク指標」を提供するもので、がん確定診断を目的としたものではありません

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